断食1
大学生の頃に断食をした事があります。
趣味でではなく、医者から強制的にさせられたのです。
20歳くらいの冬にかなり暴飲暴食をし結論的には胃を壊したのですが、
発熱し胃の内容物がなくなっても吐き続ける症状で近所の町医者にかかったところ
「風邪がお腹にきたな」と言われて風邪薬を出されました。
実際には急性胃炎だったので胃の内壁がぼろぼろに痛んでいたのに
「食べなければ風邪は治らない」と無理をして食べては吐き続け、
その状態で胃を荒らす風邪薬を飲み続けていたのです。
最後の方は胃痛で夜も眠れないくらいにのたうち回っていました。
胃液しか出ないのに吐き続けて・・・・。
ある時、本当に胃腸病を疑い胃腸専門の病院を受診しました。
胃の直接撮影での診断は急性胃炎、胃潰瘍の一歩手前で、
医者から「即入院!」と宣告されました。
しかし、ちょうど後期の試験が迫っているときで、
入院した瞬間に留年が確定するわけですから入院を丁重にお断りしまた。
すると「断食を命ずる(本当にこう言われた)」となりました。
医者の説明はこうです。
胃腸というのは身体の中ではなく外部と直接触れている「外」である。
そこが傷ついているわけで、皮膚が傷ついた時に傷口をこすったら治らないように
胃壁が傷ついた時にそこを食べ物でこすったら治らない。
だから、断食をしろ!って事でした。
理屈は分かりましたし、断食くらい大した事はないと軽く考えて同意しました。
それまでに食べては吐きの繰り返しで胃にはほとんど何も入っていませんでしたが、
その日から一週間、茶か白湯以外には口に入れたらいけない生活となりました。
まあ、3日目までは何とかなりましたが
4日目になると何をしても立ちくらみが襲い、
また、精神的に不安定になって極度の不安感や絶望感に教われました。
その後に知ったのですが、カロリーもそうですが、
例えばカルシウムが足りないとイライラするとか、
ビタミンが不足すると精神的に不安定になるとからしいので、
これは極めて正しい生体反応だったわけです。
今、断食道場のようなものが各地にありますが、
やはり、医師の監修の元ビタミンやミネラルは与えられているそうで、
私も医者の指示に従ったのにも関わらず
毎日の通院で注射されるのは胃の薬だけでした。
ビタミンミネラルの点滴の一本も打ってもらえていれば
こんな事はなかっただろうなと思います。
断食の間には体重も一気に落ちました。
周囲の友人の一部は「ちからは絶対に死ぬ」と思っていたと後から聞きました。
それくらいに激やせしていきました。
具体的に断食の進め方を書きますと、
何日間かほとんど食べていない状況で断食が始まり、
正確に8日間の完全断食の後には3日間の重湯が許可されました。
重湯って何かと言えば、米を叩いて粉にし、
それを大量のお湯で煮込んだ白いお湯です。
3日後には三分粥、さらに3日後には五分粥が許可され、
普通の粥が許可されたのはさらにその3日後です。
この3週間足らずで体重は15キロ落ち顔つきも変わりました。
(続きます)