花火
花火職人のテレビを見た。
小さな玉の中にどのように火薬を配置するのか、
どのような堅さで玉を被うのかなどなど、
大空に開いた様子を思い描きながら
詳細な組み立てを考えるそうだ。
完全に職業病的な思い込みなのは分かっているのだが、
私にはこの花火作りの過程が生きものの形づくりにみえてしまう。
でも、卵からかたちができ上がる機構ではない。
職人さんが一所懸命に考えて作り込むこと自体が
ゲノムの体系に思えるのである。
冷静に考えると全く違う。
というか、こんな例えを出したら絶対にかたちの考えを誤解される。
それは分かるのだが、何を見てもそう考えてしまう。
病気だな、これは・・・。