静岡に行きます

来週,三島市にある国立遺伝学研究所と静岡市にある静岡大学にいきます。

 

遺伝研では清水裕さんにカエルの話を聞いて頂いて

なにか得るものがあるのではないかと期待しています。

清水さんはヒドラを用いた移植実験のプロで

実験技術の専門家というよりも組織移植から先の考察に秀でています。

私たちも,カエルやイモリを用いた移植実験を行なっていますが

これまでの実験発生学的解析手法では機能領域の特定を目的とすることが多く

それに続く遺伝子や物質の特定へと思考は向いていたように感じます。

しかし,清水さんたちの思考法ではあまり活性領域を念頭に置いていないと感じます。

機能領域というよりはむしろ、胚全体としての意味付けに重点を置いているように思える。

だから、私たちのカエルのプランや実験結果などを清水さんの目で見たら

なにか全く違うものが見えてくるかもしれないと感じるのです。

 

この日は三島に一泊して翌日に静岡に向かいます。

静岡大学では黒田裕樹さんを訪問します。

黒田さんはむしろ橋本に近い実験をしていると思いますが

近いだけにその違いが際立っていると感じます。

この違いは単なる考え方の違いというのではなく

たぶん形態形成運動を見る「見方」の違いに由来すると思いますので

この点をじっくり話してみたいということです。

充実した時間になれば良いなと期待してます。