無駄な時間?

ある芸人が、「先輩と食事に行っても、先輩が先に帰る時に見送りをしない」と豪語しているのを見た。その理由が、「見送りの時間に5分かかるとして、それが積み重なると1時間にも2時間にもなる」「その時間を別の目的に使った方が合理的である」ということらしい。これと似たようなことをテレビのコメンテーターも言っていたような記憶がある。そう言われたら、なんかそんな気もする。普通には気づかないことに気付かされたようにも思うし、だから「すごいなぁ」とも感じる。ここで少し止まって考えてみる。毎日5分の「無駄」時間があるとする。それを一か月集めたら2時間半もの時間になる。そこまではわかるのだが、では、このまとまった時間をどう使うのだろう?もっと言えば、毎日の5分をひと月分どうやったらまとめることができるのだろう??ここがわからない。先輩に無礼をはたらいて節約した5分間をどう有効利用できるのだろうか???そこまで語ってほしかったと思ってしまう。

そう言えば、尼崎の電車事故の際にも、「日本人は時間に厳しすぎる」「もっと時間に寛大になれば数分の遅れを気にしなくなり、こういう事故は防げる」とまことしやかに有識者と称する人が語っていた。それを聞いた時には「なるほど」と思ったのだが、その後に専門家から「正確な運行が最も安全である」という指摘がなされて、個人的にはこちらの意見の方が百倍納得できた。

なんとなく人が考えないことを言ったら格好いいような気はするのだが、常識からはずれたことが意味を持つのはほとんどない。意味がある(安全である・効果的である・効率が良い・・・)からこそ常識となって残っていることの方が圧倒的に多いのだろう。

尼崎の事故から21年が経ったとニュース番組で見た。そこから当時のことを思い出してみた。