干し柿できた

柿を干してから二週間超、どう見ても「干し柿」になってきたので試しに食してみました。う〜ん、これはまごうことなき干し柿だ。皮をむくのが大変なので4回に分けて干しました。全部で100個超。この時期の風物詩です。

干したままにしていると乾き過ぎて硬くなるので頃合いを見て「収穫」しなければなりません。「頃合い」を見極めるのが難しく、基本的には好みの硬さで引き上げればいいのですが、年によって柿の渋さ度合いが異なるようで、あまり早く「収穫」すると少し渋の残った干し柿になってしまいます(これはこれで美味しいのですが)。なので、柔らかめより少し硬くなりかけた頃に取り入れるのですが、このタイミングがいつも難しい。

100個を超える干し柿があれば、毎日食べても3ヶ月以上かかりますから保存しなければなりません。干し柿を作り始めた頃、「収穫」したものを冷蔵庫に入れていました。生来の貧乏性なので、美味しくできた干し柿が減るのが惜しくて、節約しながら消費していたら、まだわずかに残っていた水分が滲み出てきたらしく、べちゃべちゃになった挙句、カビが生えて食べられなくなったことがあります。「安物買いの銭失い」「一文惜しみの百知らず」なんて諺が頭をよぎりました。ってことで、それ以降は、干し柿を一つ一つラップで包んで冷凍保存しています。これなら一年たっても美味しくいただけます。実は、生来の貧乏性の証左としてうちの冷凍庫には昨年の干し柿が凍っています。「なくなったらもったいない」と食べられずにいましたが、ようやく気兼ねなく食べることができます。子供の頃はあまり好きではなかった干し柿ですが、今では大好物になっています。