免疫? 4/4

国を挙げてのコロナ対策が一応の終わりを迎え「三密」だの「マスク着用」だのの制限がなくなってからインフルエンザが猛威を振い始めたと聞く。その理由として、コロナ対策によってコロナウイルスだけでなくインフルエンザウイルスからの感染も防いできた結果してとインフルエンザに対する免疫がなくなったからというのが言われている。それはその通りなのだろうと思う。だが、この解釈として特定の抗原(この場合はインフルエンザウイルス)に対する免疫がなくなったというよりは、その他多くの抗原に対する全般的な免疫力が低下してきたことが大きな原因ではないかと思うのだ。さまざまな病因に対する閾値が低くなってきたのではないかという危惧である。風邪でもインフルエンザでも数年に一度くらい発症して構わないし、それで免疫を鍛えているのだと思う。マスクは、自分が発症している時に他人にうつさないための「礼儀」だと思うし、感染症の患者のお見舞いとか、感染症が流行っている時の病院であるとか、もちろん流行時の満員電車とかも含めて、閾値を大きく超える危険性をはらんだ場所に行く時には自身の感染予防にとって必要だと思うが、日常生活ではむしろバイキンに触れることのほうが望ましいと思っている。生ぬるい環境で免疫系を過保護にするのではなく、常に免疫系を鍛えることが正確に働く防御機構を維持することにつながるのだと信じている。

(あくまでも個人の感想です)