イモリとカエルの里子について

私たちの研究にはアフリカツメガエルとアカハライモリを使います。

殺生するのではなく卵を産んでもらってその発生を研究するのですから

卵を産まなくなった個体には研究という意味では用がなくなります。

だから、場所の問題もあり普通の研究室では殺すことになるのですが

私たちはどうも感情的に殺生を好まず

そのまま実験に使用できないカエルとイモリを飼い続けています。

しかしその感情的な行為にも物理的な限界が迫ってきています。

カエルとイモリを飼い続けるスペースがそろそろ限界となってきています。

そこで、研究館にお越し下さったお客様のうちでイモリとカエルに興味を持ってくださる方には

ひそかに「お分け致しましょうか?」と打診することにしています。

ただし、その辺りに逃がされると「生態系」の観点からも問題があるので

やはりちゃんと責任を持って飼ってくださることが大原則です。

 

それから、この話は秘密ではありませんが積極的に公にはしておりません。

それは、いくらたくさんカエルとイモリがいると言っても

やはり数には限界があるのでたくさんの人に対応できないことがひとつの理由です。

もうひとつの理由は、

おおっぴらに里親を募集すると、

興味本位で生き物をもらうだけもらってちゃんと飼育してくれない方も

一定の確率で現れるでしょうからそれを避けたいということです。

 

というわけで、興味がございましたら飼い方冊子とともにお分け致しますので

お越しになった時に一声おかけください。