梅酒

今年の梅酒が完成した。

まあ、何を言って「完成」というのかわからぬが、

作った本人が「完成」とするのだからそれでよいだろう。

 

私の梅酒は「二度漬け」である。

まず、普通にホワイトリカー・氷砂糖で梅を漬ける。

翌年に梅の実を食べたあとの「汁(普通はこれを梅酒というのだが)」に

新たにその年の梅を漬けて完成とするのだ。

梅は一年漬けると書かれていることが多いようだが、

私は梅の実が縮んだらそれで良しとする。

まあ理屈で、梅の実が半分以下の大きさになったら

梅のエキスの半分以上は「汁」の中に出ているだろうから

それで良し!とするわけだ。

 

さて、今年の梅酒であるが、

こんな梅酒を飲んだ記憶が無い。

完熟梅の「桃にも似た」芳香が味わえるのだ。

ここでお気づきの方もいらっしゃるだろうが、

普通「梅酒」と呼ばれるものは青梅を使うことが多い。

しかし、今年は熟した梅を使ってみたのだ。

なんと言うのだろうか、飲んだあと喉の奥に完熟梅の香りが心地よく残る。

 

梅酒は毎年漬ける。

上にも書いたように、一年目はまだ完成ではないので、

毎年,二種類漬けることとなる。

来年のために今年新たに漬けるものと、

昨年漬けたものを完成させるものだ。

毎年,梅の完熟具合(青さ加減?)が異なるのだろうか?

あるいは梅の種類も異なっているのかもしれないが、

とにかく年により味が違う。

大体4年分は残っているのでたまに飲み比べをするのだが、

なんとも言えない「違い」を楽しめる。

 

来年完成予定の梅酒(今年が仕込み初め)には今年初めて完熟梅を使ってみた。

これに来年入れる梅によってまた新たな味わいになるのだろう。

毎年楽しみは増すばかりだ。