研究員レクチャーが終わりました

昨日、今年度のレクチャーが終わりました。

いつもは哲学の話をするのですが 今回はカエルとイモリのお話をさせて頂きました。

アンケートを拝見すると「難しかった」とのご意見も。

あれ以上噛み砕いて話すにはどうしたら良いのだろう??などと感じながらも、

もう少し努力しなければならないと思いました。

ただ、お客様の興味は千差万別、

お客様の年齢層も、生物学への理解のレベルも様々ですから

全員にご理解頂ける内容にしたら

一部の方からは「簡単すぎる」と苦情が来るかもしれません。

難しいですね。

でも、私は話をするのが好きなので 昨日も皆様の反応を感じながら楽しめました。

次の機会もまたよろしくお願い致します。

ところで、昨日かたちについて番外でご質問を頂きました。

連絡先が分かりませんのでここに書かせて頂きます。

お読み頂けるといいのですが・・・。

かたちという言葉にはどうしても

「固く決まった輪郭をもつもの」のイメージがつきまといます。

かたちとは、要素の関係性だと理屈では分かっても、

頭にできているイメージを壊すのは難しい。

そこでいつも話が混乱するのですが、

たとえば、形式もかたちだとお考え頂いたらいかがでしょう?

鏡餅の上に橙が乗っているし、 昆布も干し柿も乗っています。

干し柿は、10個が2・6・2と串に刺さっていますよね。

「先祖代々(橙)、夫婦仲睦まじく(2と2の間に6つ)」

などと語呂合わせで言われたりするらしいのですが

これらも明確なかたちであり、

その輪郭が重要なのではなく、

それぞれの存在する関係性において意味が生じると考えられます。

テーブルマナーや行儀作法も同じことでしょう。

これなどはまさに「かたち」は見えませんが

ひとつひとつの動作に関係性があり意味が生じます。

この方向で少しだけ考えてみてください。

ではまた。