脱藩騒ぎ

どこかの政党で脱藩騒ぎが起こっていますよね。

内容にはあまり興味はありません。

本当は興味を持たなくちゃいけないのかも知れませんが、

「国民第一」という言葉がこれほど虚しく聞こえることはない。

定数削減にしてもそうだし、

信義というよりは自己保身にしか見えません。

脱藩騒ぎも結局は次の選挙をにらんでの最後の足掻きなんではないのでしょうか?

まあ、私にはそう見えます。

 

で、ここで書きたいのは危機管理のこと。

もう何度も何度も何度も何度も同じことを書いてきていますが、

脱藩騒ぎを起こした藩士をどう処分するのかってことです。

おそらく世論は厳重処罰だったでしょう。

しかし、これまた前藩主(いや将軍だな)の謀反に対して

最初は資格停止六ヶ月、その間に選挙があっても公認しないという流れだったと思います。

しかしいつの間にやら、停止期間中の選挙も公認するらしいし、

あげくの果てには資格停止期間は三か月ですね。

あのね、おそらく多くの国民は厳重処罰をして「よくやった」と見直しもする訳です。

それを最初からゆるゆるの上に、徐々にもっとゆるくする。

次の選挙がどうなるか分からない人間のどうでもいい心情を与して、

それが刹那的な意味でも党を救うことにならないってことに気付かず、

ただただ現状の力関係でのみ判断を下すことに世論は反感を覚えるのですよ。

逆に、ここでばっさりやっていたら起死回生の一発にはならないかも知れませんが、

かなりの支持を取り戻せたと思う。

なぜなら、3年前にこの党に吹いた風はまさにこういうことに期待するものだったから。

 

で、まったく相同の事象に感じるのが東電であり大津市の教育委員会である訳です。

どうして最初から身を切らないのか?

どうして屁理屈を並べて甘い方へと向こうとするのか?

それをしたら世間からこう見られるのは当然のことなのに、

どうしてそれが分からないのか?

その瞬間の保身、即ち「なかったことにする」ってことが

もはや通用する世の中ではないのに・・・・。

って書いてきて虚しくなるのですよ。

これがずっと通用し続けてきたのが我が国だと思い当たるのです。

いまの批判にはじっと耐えてひたすら首を出さずにいさえすれば

この状況がそのまま通ってしまう。

東電も世論や政府なんてチャンチャラおかしいって感じで

腹の中では笑っているんです。

破綻寸前の公的資金を注入された企業が(なぜ潰さなかったのかいまだに分からない)、

こんなに偉そうに筋の通らない屁理屈を言って制裁を受けないってことです。

こんなことがずっと続いてきた我が国ですが、

この反動で一気にグローバル化に至るのは絶対に怖いと思うし、

一体どうなってゆくのでしょうね?