読点について

忘れかけた頃に同じことを書いていますがご容赦を。

連休中、風呂場で読書していた時に読んだ文章です。

「今田信子は、気が優しくて、よく働くこの部下を可愛がっていた」。

さて、今田信子さんが気が優しいのでしょうか?

それとも「部下」が気の優しい人なのでしょうか?

この文章だけではまったく分かりません。

その理由はあってはならない読点があるからです。

今田信子さんが優しいのなら一つ目の点はあってはならないし、

部下が優しいのなら二つ目の点はあってはならない。

両者に点があるということは、

どこにも点がないこととその意味において等しいということです。

読点にかなり重要な役割があることを学校で教えないようですが、

これを教えないで分かり易い文章など書けないのになって思います。