漢数字と英数字

時代物の小説を読んでいると、

いや時代物に限らず昭和中期までの小説では

二十二三のような表記を頻繁に目にする。

この時にふと思ったのだが、

日本語では数字の並びの順番で桁が変わることはないのだろう。

だからこそ、十・百・千・万という単位を表す「記号」が存在する。

2345を漢数字で表せば二千三百四十五となるわけだ。

 

私は具体的に見たことないのだが和算というのがある。

このような漢字表記の数字を縦書きにならべて

文章のように難しい計算をするのだという。

現代数学でもかなり難しい計算を和算で解いたものが

寺などに奉納されているとも聞く。

 

この時の脳の働きは、西洋的な計算をしている時とは間違いなく違うだろう。

たしかに数字の並び順が桁を表す西洋数字は漢数字の表記に比べて

おそらくかなり応用の利く「優れた」発見だったのだろうが、

子供の発達を考えると和算の思考能力を身につけるのは

決して悪くないような気がしてならない。