謹賀新年

新しい年の幕が上がりました。

今年は辰年、わたしは年男です(60歳ではありません!)。

ことしもワクワクドキドキがあるように何かを探して歩き続けましょう。

 

さて、イモリとツメガエルの比較を進めておりますが、

もう、何もかもが異なるとしか思えないようになっています。

いままで「モデル」と言われたツメガエルはモデルではなかったわけです。

この欄でも書いていますが、

この世の生物に「モデル生物」なるものは存在し得ないと思っています。

それぞれがすべて特別なもので、

まあ強いて言えば、その特殊なもの同士を比較した時に、

潜在的に共通するものを見つけられたら、

それがその生きものの間での普遍性となるに過ぎないということです。

だから、イモリとツメガエルの間に、何か共通なところが見えたら、

それが両生類の普遍性につながるかも知れませんし、

その共通性が、サカナやトリに似たところがあれば、

その点が脊椎動物の普遍性につながるかもしれない、

しかも、その普遍性はあくまでも可能性の域を超えることなく、

この場合は、特定のサカナとニワトリとイモリとカエルの共通点で終わります。

その共通点が例えばマウスにも認められ、

あるいは別のサカナやトリにも見られて、

さらに爬虫類にも同様のことが言えたら、

もしかしたら脊椎動物に通じる普遍性につながるかも知れませんが、

何にしても、現時点でツメガエルの知識だけで

「両生類は〜〜」とか「脊椎動物は〜〜」などというのは

もはや愚の骨頂ということになると私は思っています。

 

さて、で、一度ゆっくり時間をかけてイモリとカエルの話をしてみたいのです。

それも、時間無制限、まあ土曜日辺りの午後いっぱいを取って

講義形式ではなく、あくまでも話題提供して皆で話し合うってことを。

以前にやっていた「かたちの会」を復活させるって感じですが、

みなさまはいかがでしょうか?

 

なんとか、年度内にやってみたいと思ってはいるのですが、

誰もお越しにならないのであれば

研究室で集まってやれば済む話ですからね。

まあ、位置づけとしては、

一部の方からご要望のあるイモリとカエルの話についての現状を紹介すること、

それにくわえて、お話しした事実が意味することを考えてみるってことです。

私は、イモリとツメガエルの違うところをできるだけ論理的にご紹介しますので、

その違いを説明する理屈があるのかないのかについて、

皆で話し合ってみるという集まりです。

時間をかけてというのは、何かの議題について話していると、

その背景についての意識統一が必要となりますよね。

そういうことをたびたびやりながら議論を深めるには、

決まった時間では多分無理だということです。

で、時間的に可能であれば、

夕方からは近くの食べ物屋さんに場所を移して

新年会(になるのか?)がてら、アルコールを入れつつも、

さっきの話の続きを話し合うってことです。

議論って、その時にはよくまとまらなかったことでも、

誰かの質問や、その質疑応答のやり取りなどを聞いていたら

いきなり問題点が理解できることってあるでしょ?

あるいは、ちょっと時間をかければ意味が理解でき、

新たな疑問が生ずるってことが。

それを食事会でやってみようってことです。

みなさまの反応次第で決行するかどうか決めてみます。