映画「切腹」を見ました。

この映画は皆さんご存知だったでしょうか?

私はまったく知らなかった。

見終わってしばし唖然。

なぜにこれほどの名画が世に知られていないのだろう?

まあ、私だけが知らなかったということも十分にあり得ますので

こんなに大げさに問題意識を持つ必要もないのでしょうが、

少なくとも私はこれまでの映画批評やお薦め映画の類いで

このタイトルを見た記憶が全くないのです。

 

さて、この映画はまさに私好みのミステリだと言って良いでしょう。

この場合ミステリを推理小説だと言い換えられません。

物語には推理するところなどまったくなく、

ただ淡々と主人公の独り語りが進みます。

そして、終盤近くまで私が思っていた感情と

終盤になった時の私の感情は全く違うものになっていました。

まあ、騙されたってことなのですが、

そんな簡単なものではなく心根にずしんと重いものが落ちる気がしました。

 

朝の6時から見ていたのですが、

とてもいい気持ちで一日を過ごすことができました。

ただし、内容自体は非常に重たいものですから、

人によったらなんとも言えない無常観のまま一日を過ごすことになるかも知れません。

 

仲代達矢も丹波哲郎もよかった。

あの年齢であれだけの演技ができるってことの驚きですが、

当時では当たり前のことだったのかも知れません。

映画にカラー撮影など必要なのか?

ましてや3Dなどとはあまりにはしたないとすら思えるくらいの表現でした。