専守防衛
今回の震災でびっくりしたことがある。
自衛隊には上陸用舟艇あるいは水陸両用車両のようなものがないことだ。
これはおそらく「専守防衛」だから適地を攻撃する能力を持たないことが理由なのだろう。
それにしても、じゃあ日本の国土である島を奪われたらどうやって奪還するのだろう?
侵略された自国を奪い返すことすらも「専守防衛」の考え方に馴染まないのか?
私はそもそも専守防衛論には反対の立場だ。
こちらから戦争を始めることに賛成する人はいないだろう。
しかし、攻められたら攻め返すことができる能力を持たない限り意味はないと考える。
こちらが絶対に殴り返さないと思うからこそ相手は殴ってくる。
殴られたら殴り返すと思うと相手は殴って来ないだろう。
殴られて、「てめえこの野郎、話し合うぞ!」ってシャレにもならないが、
それを我が国はやっている。
紛争地に丸腰で自衛隊員を派遣するというバカなことを我が国は行なっている。
話を戻そう。
専守防衛を百歩譲って認めるにしても
上陸用舟艇の類いを持たないことはまったく理解できない。
ほんの少しでも「攻める」ことを意識させるものは一切持たせなかったのだろうか?
それとも攻めることは米軍の役割だからという安保の議論で済ませるのだろうか?
でも、自衛隊を丸腰で戦場に向かわせる議論をする人たちは
日米安保すらも反対だったような気がする。
日本国の体制を全体としてどのように考えているのか分からない。
今回の震災では、海からの機動力があればもっと違う救援活動ができただろうにと感じる。