軍師

組織の運営にとって何が重要なのだろうか?

私はリーダーのカリスマ性と有能な軍師の存在だろうと感じている。

極論だが、その部分を補える軍師がいればリーダーには能力はなくても良いかもしれない。

人を惹き付ける人間的な魅力を持ち、

最終的な責任を持てる人格があればそれで良いとさえ思う。

 

軍師についてだが、私は極力目立たない方がいいと思っている。

「俺が俺が」みたいに軍師の言動が目立ったらよくない。

各論ではなく組織としての全体を見渡せる能力をもち、

自分が泥をかぶって済む問題ならそうできる人。

もちろんこの議論は「民主的」な考え方には馴染まない。

持論として私は優秀な人間が組織を引っ張るような

「君主制」の方が制度として優れていると思うからだ。

もちろん、両者は二項対立する類いの論理ではないが、

民主主義が極まるとリーダーや軍師が出にくいような気もする。

まあ、組織の規模や状況にもよるのだろうが、

現政権はリーダーのカリスマ性の欠如や責任意識の欠落は悲惨なくらいだし、

それを支える有能な軍師も見当たらない。

その意味では村山富市みたいな人は良かったのかな?と思う。

阪神大震災後の対応で「責任を取るから思う存分働きなさい」と小里貞利に言ったそうだ。

村山談話を残したというだけでこの人の存在を認めるわけにはいかないが、

でも、人間としての器は大きかったのかもしれない。

いや、単に現在の首相の器が小さすぎるだけなのだろう。