ミステリ
私はミステリ小説が好きです。
純粋になぞがあり、それが解決される
いわゆる「本格」ミステリが好きなのです。
毎年年末に発表される「このミステリがすごい」のランキングに入っているのは
広義のミステリかも知れませんが、
私にとってはあれはミステリとは言いがたいと言えば
私が言うところのミステリの範囲を推察して頂けるかも知れません。
どういうところが好きなのかと言えば単純明快です。
読書中に生じるもやもや感がある瞬間にきれいさっぱりなくなる
あの時の快感が忘れられないわけです。
だから必然的に「どんでん返し」ものが好きだとなりますが、
でも、あまり無理矢理感が漂うものはいまひとつ・・・。
まあ、これもその時の体調とかもありますし、
年齢なんかも関係しているかも知れません。
ただ、どんでん返しモノのミステリに関して言えば
年を取って読み返したら新たな感じ方をするかどうか試せません。
記憶に残っている一番最初の快感は笹沢左保「求婚の密室」です。
これはストーリー展開がいま読めば恥ずかしいだろうと思いますが、
読んだのが小学生の時だったので素直に謎だけにのめり込めました。
これは密室の作られ方がとてもきれいだった。
まあどんでん返しではないのですが、
頭の中でパズルを解き続けていて
真相が明らかとなった時にそのシンプルさに美しさをみました。
謎解きの話で必ずクリスティとカーの名前があがりますが、
私はカーの面白さが分からないのです。
なんか無理がある。
無理矢理謎解きをしている感がしてならない。
なんて書くとすごく非難を浴びそうですが、
個人的な感じ方であって、そのものを否定しているわけではないので
カーマニアの方もどうかお怒りにならないで頂きたい。
逆に、クリスティはかなり好きな作家です。
彼女の謎解きはもう本当に大好きで
これまた小学生の時に寝ずに読みふけったものです。
ハヤカワミステリ文庫のほとんどを持っていたと思いますが、
内容はほとんど覚えておりません。
いや、ちょっとこのままダラダラ書くのもオチがつかないので
ひとまずこの辺りで切り上げます。
本当は、ミステリの話から入って違う事を書くはずだったのですが、
話の展開に失敗したようです。
物書きにはなれそうにありませんね。