社会保険料
JR東日本が民営化後初めて運賃の改定を行なったらしい。それに伴って「手取りが減る」ことが話題になっている。
その理由は単純で、社会保険料は標準報酬月額によって決まるので、給料が上がれば標準報酬月額も上がる。すなわち、給料から天引きされる金額が増えるということである。標準報酬月額の算定には給与所得だけでなく通勤費も加わった額がかかわる。だから、通勤費が増えることで、給料が上がっていなくても標準報酬月額の算定基準が上がり、結果として社会保険料の徴収が増え、手取り給料が減るという仕組みである。
また、その年の標準報酬月額は、毎年4月から6月までの給与の平均額を元に算定される。なので、年間に200時間の残業をする場合に、4月から6月の間の残業を避ければ天引きされる社会保険料は少なくなり、手取り収入は増えることとなるし、「裏技」としてこのような働き方をしている人も実際にいる。
私は、実は「逆」の考え方をしている。標準報酬月額は厚生年金の算定にも使われる。厚生年金保険料の支払いは、雇用者と折半である。社員は保険料の半分を払い込み、残りの半分は会社が支払う。だから、月々の支払いが千円増えたとしても、社会保険料を2千円支払ったこととなるわけで、これは本当にお得だと思う。
年金は死ぬまでずっともらい続けられるものである。「年金だけで生きていけない」と年金保険料を支払わない人がいると聞くが、たしかに年金だけで生きていくのは難しいとしても、現在の国民年金の基準で毎月7万円を死ぬまでもらえるわけで、歳をとってから7万円もらえる仕事を続けること考えたら、こんなにお得なことはないと思う。さらに、7万円が8万円になるのであれば、それが死ぬまでずっともらい続けられるのであれば、こんなありがたいことはない。「早死にしたら損だ」という意見もあるようだ。総額で見たらそうかもしれないが、今や「長生きがリスク」の時代である。お金に困らずなんとか生きている時に死ねるのだったらそれはそれでいいじゃないかと思う。それよりも、思っていたよりも長生きして老後のための貯蓄を使い切った後に、まだまだ死なない(死ねない)ことは恐怖である。そこで、一円でも多くの年金があるのとないのとでは心の余裕が全く違ってくる。
あくまでも個人の価値観なので同意されない方々もたくさんいらっしゃると思うが、私は上記のように考える傾向が強い。だから、老後に少しでもたくさんの年金をもらうために、働いている間に一円でも多くの社会保険料を納めたいと思うのだが、自分勝手にたくさん保険料の掛け金を支払うことはできない。「今月はお金に余裕があるから多めに支払っておこう」はできない。だから、その月の手取りが多少下がったとしても「合法的に」多くの保険料を支払えることは、会社が認めるなら新幹線通勤してでも保険料を多く支払いたいし、年間の残業を4〜6月中に入れたいと思う私のような人間にとっては、むしろ嬉しいことである。
年度おわりに書く内容としてはちょっと違うのかな?まあ、少しでもご賛同いただけた方は、すぐ遠方(通勤手当が支払われるギリギリの距離)に引越したうえで4月から6月まで頑張って残業しましょう。