好き嫌い

昨日の続きです。この話は何度も書いたと思うのだが、「好き嫌いがない」「なんでも食べる」と書くと必ず思い出すのであらためて書いておこう。

おそらく「好き嫌い」の定義の問題になると思うのだが、私は個人的に「好き嫌い」と「嗜好」は別だと思っている。「きゅうりが嫌い」は好き嫌いだが、「甘いものが嫌い」は嗜好の問題だと思っているわけだ。これまで、この意味でこれらの言葉を使い分けてきて問題がなかったので皆さんも同じ意味合いで使っている言葉だと今でも思っている。

でも、あるとき、私が「甘いものが苦手」だと言った時に「橋本だって好き嫌いがあるじゃないか」と厳しめに言われた。まったく意味がわからなかった。これを好き嫌いと言うのであれば、激辛料理を食べられないのも好き嫌いになるのか?では、どこからどこまでを好き嫌いと言うのか?だが、これは観念的なもので(私には)明確に定義できないことに気付いた。食材と味の違いか?とも思ったが、知り合いに「皿うどんが嫌い」という人がいた。私の定義ではこれは明確に「好き嫌い」だが、食材が嫌いというわけではない。むしろ「甘いものが苦手」に近いかもしれない。

なぜ、定期的にこのことを書くのかといえば、昨日のブログで「私には好き嫌いはない」という意味合いのことを書いたので、それを読んだ知り合いから「お前だって好き嫌いはあるじゃないか」と言われそうに思って、それに対する言い訳の意味合いがこもっている。私は「好き嫌いはない。嫌いなものはまずいものだけだ」と冗談混じりにいうことがある。だからまずいもの以外はなんでも食べられると言いたいのだが、きゅうりが食べられない人も、「まずいから食べられない」とされたら何も言い返せない。でも、「きゅうりが嫌い」と「甘いものが苦手」は明確に違うところにあると今でも思っているし、甘いもの(苦いもの、辛いもの・・・)が苦手な人を称して「好き嫌いがある」とは決して思わないのだ。