教育のデジタル化を見直す?
海外で紙の教科書が復活の兆しとのこと。読書も、論文でさえ、PCの画面ではなく紙に落としてから読む私にとっては、個人的にあまりに当然のことと感じている。ただ、昭和生まれの古い人間だからそう感じているだけなのかもしれないという危惧もあり、強く主張できないままいたのだが、デジタルで教育することで学力が下がり始めていると海外で考えられ始めていると聞き、「やはりそうだったんだな」と一人合点がいった。
では、なぜデジタルでは学習効率が落ちるのか?いろいろと思うことはあるのだが、なかなか言語化できない。ただ事実として、私自身は紙媒体でないと理解が難しいし、海外でも同じ結果が出ているというのであれば、何か理由はあるのだろう。集中力の問題という議論もあるようだし、それ以前に「読む」という行為自体がデジタルではやりにくい(どこを読んでいるかわからなくなるらしい)という理由もあるようだが、もちろんこれは人によるだろう。
半数の自治体で、端末が保護者の負担になっているとの報道がある。もし、デジタルと紙媒体の間に差がないのであれば、紙媒体を選択するのも一つの考えではないだろうか?ただし、「デジタル教育」の観点から見たら少し問題はあるのかもしれない。なんでも「アナログが悪(遅れている)」で「デジタルが善(進歩的)」と思考停止するのではなく、まさに適材適所を考える時期なのかもしれないな。人によっての相性もあるだろうし。