アザーズ
こういう映画は好きだ。好みはそれぞれだろうけど、個人的な趣味から言えばこれは名作だわ。これがホラーに分類されるのかわからないが、映像的にはどうってことないけれど、心理的に怖い映画だった。しかも、最後のどんでん返し(という表現が正しいのかどうかわからないのだが)にもびっくりした。なるほど、この試みは面白い。ある瞬間に、それまで見ていた景色が一変したのだ。だから、これは事前に1ミリも情報を知りたくない映画だろう。これから見る人は事前の情報を一切遮断して鑑賞して欲しい。
どうでもいいけどタイトルの話。これは、カタカナで「アザーズ」とするよりも、原題の”The others”とする方が内容を示している。定冠詞の”The”に意味がある。ただ、日本語で「ジ・アザーズ」とすべきだとは思わない。やはり上手い日本語の標題を考えてもらいたいな。夏目漱石が”I love you”を「月が綺麗ですね」と訳したように、水野晴郎が”The longest day”を「史上最大の作戦」としたように。