工具箱

京大時代から三十年近く研究室に置いていた工具箱を退職の時に持って帰ってきました。私物ではありますが、研究室の面々が何か必要になった時に使うもので、ノコギリやノミ・カンナといった大工道具ではなく、ペンチとか六角レンチとかドライバーとかが入っているものです。精密機器も研究室にはありましたので、それらの修理用に活躍してくれました。時計屋さんが使うような精密ドライバーのセットやテスターとかも入っています。星形など特殊な形状をしたドライバーのセットやノギスもあります。

家で中身を出してみました。すると、本来はすべて1セットしかないはずのものが複数入っていました。特にモンキースパナなんかは大中小あわせて8個もありました。理由は全くわかりません。学生が自由に使っていたものです。他の研究室から借りてきたものをその辺に置きっぱなしにし、それを別の学生が研究室の工具箱に戻したのかもしれません。こんなものは1セットあれば用は足りますのでこんなにある必要はないのですが、生命誌研究館に移るはるか以前のことなので、もともとどこにあったものなのかわかりません。どこに返したらいいのかすらわからずもはやどうしようもありません。それにしても、その他のもの、例えばプライヤーやニッパーは一個ずつしかありません。ドライバーの数も変わっていないように感じます。なぜモンキースパナだけがこんなにたくさん入っているのか理由がわかりません。謎です。