不思議だ
女性研究者の論文捏造問題が熱を帯びてきましたね。
自分がまったく完璧ではないので他人のことをあげつらうことはしたくありませんが、
やはり、かなり不思議な気持ちでおります。
まあ、前提として科学にも決まりがあるということです。
結果が合っていれば過程は関係無いとする意見もたまに見られます。
メンデルの研究結果などを例に挙げる方もいらっしゃいます。
ただ、それでも最低限の礼儀作法を守らない人がこの世界にいてもらっては困ります。
素晴らしい仮説をお持ちだったとしても
それを証明する過程が存在しなければただの妄想癖のある人物でしょう。
実際に私自身も含めてそういう研究者はたくさんおります。
「こうかもしれない」「ああかもしれない」「こうだったらおもしろい」
こんなことを語り合うことも科学の楽しみのひとつなのです。
すべてを実証するなんてことは物理的にも無理な話です。
だから、このレベルのことは否定するつもりも無い。
でも、実験による検証という手順を踏むこと無く
その妄想を、捏造したデータで「証明する」ことは許されてはならないでしょう。
これに関しては少々厳しい価値観を持っているのですが、
まあ、ここで触れることはやめておきます。
ただ、ひとつだけ申し上げれば、
どの世界にも紳士協定は存在するわけで、
それを破ればその世界が成立しなくなることは言っても構わないと思います。
嘘のデータによって優れた研究者が振り回されることは犯罪とすら思うのです。
長くなりましたので、表題の「不思議」については次回にします。