岡山・広島に行ってきました

もうかなり前のこととなりますが、

川崎医大と広島大で込み入った議論をしてきました。

これが私にとって最も重要なことなのは皆さんご存知の事でしょうが、

川崎医大ではとにかく時間をかけての話し合いです。

セミナー形式で発表をし、

その話の途中で疑問質問コメントをしていただきながら、

問題点の整理とその解決法などについて議論できました。

思ってもみなかったようなツッコミもありなかなか有意義でした。

 

広島大学では大学院向けの講義とともに

両生類研究施設との共同研究に向けた議論をしました。

実際に講義での議論はなんというか上辺のような話で

得るところはほとんどなかったのですが、

両生研での見学と議論はためになりました。

 

これから何をしようかということについて

具体的にここで伝えられるような作文能力は私にはありませんが、

めちゃくちゃに概略だけを書けば、

ツメガエルとイモリの研究から原腸形成運動の共通性が見えてきたので

同じことが他の両生類種でも言えるのかどうかについての検証作業とご理解ください。

以前にもお話ししたと思いますが、

当初予想していたのは原腸形成過程までは両生類で共通であり

原腸形成運動が種により異なる(あるいはツメガエルだけ異常?)でした。

しかし、実際はそれが真逆だったかもしれないということであり、

では仮説を立てて、その検証を他の両生類で行なおうということを考えたわけです。

 

両生研で見せていただいたのは、これぞ両生類!って感じのもので、

それらのうち私たちの実験に使えそうなものは

有尾両生類3種と無尾両生類11種でした。

ただ、イモリの時にも経験したことですが、

イモリほど昔から実験に使われてきた生きものでさえ

実際に手を出すとなかなか実用化にこぎ着けず、

何年もの歳月をその準備にかけることとなってしまいましたので、

新たな両生類を用いて実験するということは、

種を変えるたびに新たな問題に直面する可能性があるということを意味するかも知れません。

ただ、今回は私たち素人だけでゼロから実験するわけではありませんので、

少しはマシかもしれないなとは思っていますがどうなることやら・・・。

なんにしても、一般的に発生というのは季節ものです。

両生研で使えるカエルたちも冬から春にかけてがシーズンのようです。

これから半年で雰囲気はつかめるのではないかと思っています。