酒飲み

新聞記事にこのようなのがあった。

「酒を提供する施設の近くに住むと、飲酒量が増える可能性があるとする研究結果を、

フィンランドの研究者が英医学誌「アディクション」に発表した。」

アディクションって「中毒」って意味だが、

中毒に当たる英語は「ポイゾニング」ってのもある。

アディクトっていえば嗜好的な意味で夢中になることを指し、

I am addicted to you.であなたに夢中ってことなので、

アルコール中毒ってのもこの意味合いで使われる。

これに対してポイソンは文字通り「毒」である。

重金属中毒はヘビーメタル・ポイゾニングだ。

この「重金属」と、音楽の「ヘビーメタル」をかけて

「ヘビーメタル・ポイゾニング」という歌をstyxが歌っていたのは

英語ならではの駄洒落だ。

ちなみにstyxは、音で聞けばスティックスとなり、

「棒(の複数形)」みたいに思われるようだが、それはsticks

こちらは「三途の川」という意味である。

まあ、いつもの議論なのだが、

日本語で同じ言葉をあてるということは、

アディクションとポイゾニングに日本人は類似した(共通の)感覚を持っているということになり、

英語を母国語とする人はまったく異なる感覚を持っているということになる。

話がヨコにそれた。

で、アディクションって雑誌の存在も面白いなあと思うが、

そうなのか、飲み屋が近いと酒飲みになるのか・・・・・

ん?いや、確かにウチの近くに飲み屋はあるけど一度も行ったことないけどなあ。

で、この研究によると、

自宅とバーまでの距離が1キロ近くなると「酒飲み」になる確率は17%上昇するらしいが、

これって日本には当てはまらないような気がしないでもない。

だって、この研究はフィンランド人を対象にしているので、

あれだけ寒いところだと近くでなければ飲みにでないだろうし・・・・。

 

それよりも、この研究で「えっ」と思ったことが他にあった。

酒飲みの定義だ。

男性なら、蒸留酒を1週間に300ml弱飲む人を「酒飲み」というらしい。

300ml、それも「弱」って・・・・。

普通のボトルが大体750mlくらいだから、300ってことは

ボトルの4割ってことですよね。

これくらいなら普通に一晩で飲むこともあると思う。

違う言い方すればシングル(ショット)が普通30mlなので10杯分。

それも一週間かけてってことだから

水割り一日2杯を週に5日飲めば300mlになる。

これで酒飲みっていわれてもなあ・・・・・・・。

私は普通に、たとえば中華を食べながら紹興酒をボトル2本くらい飲むし、

ビアホールでもジョッキ5杯くらいは飲んで帰るし、

ワインなら一度に2本飲むし、それも週末を除いて毎晩飲んでるし・・・・。

もはや私は「酒飲み」の分類にも入らないのかもしれないなあ。