順番待ち
先日、定期検査の為に病院へ行った。
その病院は8時15分に受付が始まるが、
8時には受付の前に列ができている。
毎回のように経験するのだが、
受付が始まる数分前になるとお年寄りが一番先頭に割り込んでくる。
先日は、先頭に並んでいた人が注意をしていたが、
結局そのお年寄りは頑として聞き入れなかった。
その理由が「私は病院には一番に来ていた」というのだ。
これが理由にならないのは誰でも分かるだろう。
指定された場所に並ばない限り権利は与えられないのは言うまでもないし、
逆にこれを認めてしまえば収拾がつかなくなるからだ。
だって、その人がいつ来たのかなんて誰も分からないから
自己申告以外に順番を決められない。
申告が正しいなんて判断は誰にもできないから嘘をつくことができる。
そんな制度を認めるわけにはいかない。
しかし、ここは病院である。
何十分も受付前で立って待つことができない人だっているだろう。
いくら早く来ても、長椅子に横になる以外に身体を維持できないことだってありえる。
そんな人に「並びなさい」とは言えない。
だから、受付開始のときは何となく気まずくなることが多い。
これは患者の側でなんとかできるレベルではなく、
病院の方に仕組みを考えてもらうしかない。
いままでの経験では整理券発行機を置いている病院が多かったように思う。
なんとか対策してくれないと、また次の機会にもイヤな気持ちにさせられる。
すこし本題から外れる。
慈悲の心からか割り込みを寛大に許す人がいるが、
私はこれに関しては間違えていると思っている。
もし、そのお年寄りが哀れに思えるなら、その場所を譲るべきである。
すなわち、自分は列の一番後ろに並び直すべきだろう。
なぜなら、割り込みによって害を被るのは直後の人だけではなく、
列に並んでいる全ての人だからである。
厳しすぎるかもしれないがこうしない限り公平ではない。