酒にまつわる名言
酒にまつわる名言は古来より洋の東西を問わずたくさんあるが、
それだけ酒が生活に密着している証拠であろう。
W.C.フィールドは「 酒を飲まない奴なんか絶対に信用するな」と言った。
キケロも「酒を飲まざる人間からは思慮分別は期待されず」と述べている。
私はここまで過激な事を感じた事はないが、
私が酒を飲む人間なので、酒を飲まない人とのコミュニケーションには苦労をする。
エラスムスの「酒の中に真理あり」という言葉には
何となくそう感じざるを得ない。
ボーデンシュテットのいう「酒を水のように飲む者は酒飲みに値しない」は、
私にとってはものすごく耳に痛い言葉である。
もちろん「酒に害があるのではなく、泥酔する人に罪がある(ベンジャミン・フランクリン)」
のだから、すべては飲む側の問題であろう。
張潮の言葉「酒は茶の代わりになるも、茶は酒の代わりにならぬ」はけだし名言である。
セルバンテスは「私は機会があれば飲む。時には機会がなくても飲む」と言ったそうだが、
私は機会を無理に作って飲む方だから、機会がなくても飲むというのは違うかなあ。
「酒はいいものだ。実においしくて。毒の中では一番いいものだ(葛西善蔵)」は、
アメリカのジョークで「酒はゆっくりあなたを殺す」といわれた酔っぱらいが、
「オレは別に急いじゃいない」と答えた話に通じるように思う。
酔っぱらいに洋の東西は関係ないようだ。
「ふところが痛いのは最初の一杯だけである(ヴィンセント・S・リーン)」も
もっと痛くなるのは翌朝目覚めた時であるのは間違いない。
痛くならないようにするにはずっと酔っている他にはなさそうだな。
さて今日も「上にあるものが下に見えたら、飲むのをやめて家に帰ろう(テオグニス)」
ところで、「老いた医者より老いた酔っぱらいの方がはるかに多い」って、
当たり前やんか!!と思ってしまう。
これをベンジャミン・フランクリンはどんな文脈で語ったのだろう????