ワールドカップ終わりましたね

今朝の決勝戦は息をするのも忘れるくらいに緊迫した良いゲームでした。

パウルくんの予想も当たった事だし、

オランダには運がなかったと言う事なのかな?

ただ、この両者の実力は飛び抜けいていたような気がします。

素人目ですから間違っているかも知れませんが、

この両者は個人技が目立つのではなく、

パス回しが極めて華麗である事が特徴だったと思います。

スペインは縦方向への、オランダは横方向へのパス回しが

スピードもあり、正確さも抜群でとても美しかった。

これは、その瞬間に周囲の状況が的確に見えていなければできません。

 

ところで新聞に、フランスでのサッカー選手の育成法が出ていました。

日本では、たまを止める・蹴るという技術中心に教えるのに対し、

フランスでは、敵が、あるいは味方がどの位置にいてどう動くのか、

それに対して自分はどうするのかということを徹底的に教えるそうです。

これは以前から私が指摘したかたちの考え方であると思います。

日本のスポーツでは、例えば個別の箇所を鍛えたりします。

ウエートトレーニングで個別の筋肉をムキムキにして、

それでパワーをつけるというわけです。

しかし、実際には個別の筋力が強くなっても

例えばゴルフならクラブフェースの角度やスピードという

最も重要なところが制御できなければ全く無駄に終わる訳で、

この個々の筋肉がサッカーのゲームでいう個人の技術力に当たり、

全体としてどのように上手に目的(ゴール)に達するかということが

ゲーム全体を判断する能力になるのだろうと思うのです。

以前にも、このかたち論的練習(教育)法が重要であろうと書きましたが、

今回のワールドカップを見て、それは間違っていなかったと思っています。

ただし、個人技が不必要であるとは思っていません。

一流選手は技術も体力も一流であってしかるべきですが、

要は、超一流が一人いるよりも、

全体を見渡せる一流が11人いるチームが強かったのだと思うのです。

日本はいままでに誰か一人の「司令塔」がいてゲームを作って来ましたが、

全員が司令塔的役割を持てなければならない時代が来たということなのでしょう。