イモリの実験

イモリの実験はとてもむずかしい。

文献を読んでその通りにしているつもりでも

まったく成功しないことがよくある。

専門家から見れば「なぜ,こんな低いレベルで」と感じるような

たぶん中学の生物部レベルの実験が上手くいかない。

 

そこで、東大の有泉先生にメールを書いた。

彼は両生類の実験発生学の専門家だから

とにかく実験をやっているところを見せてもらいたいと思った。

結果は,非常に好意的なご返信を頂戴したが

肝心のイモリがいない為に「秋以降に」ということになった。

彼が普通に行う一つ一つの作業が「目から鱗」になることだろう。

今から楽しみである。

余談だが,ウチには今使えるイモリがいるので

それを持って行くことも提案しようかなと思ったのだが

あまり図々しいのも良くないと考えた。

 

それにしても,世界の研究者がツメガエルに集まっているのはよくわかる。

本当にイモリではなかなか実験が進まない。

卵の量が取れない,受精が上手くいかない時がある,

受精卵の背腹がよくわからない,すぐに死ぬ・・・・

昔の人は偉かったなあ,などと真面目に思っている。