コーヒーと活性炭

いつも以上に「素人の戯言」である。読み流していただけるとありがたい。

コーヒーの健康効果が言われて久しい。たとえば肝臓にいいとか血糖値を下げるとか、真偽の程はともかくとして、一般に知られていることだろう。こういうのって、その業界が研究機関に「研究費」を支払って研究してもらった結果というのが多いと聞く。誤解しないでいただきたいのは、お金でデータを捏造してもらっているのでは(おそらく)ない。だって、かなりの昔から飲まれてきたものだから、体に悪いことはないだろうし、いろいろと調べたら何かに対する効果は見つけられると思う。だから、他の飲食物でも科学的に調べれば、何かいいことがあるだろうと思う。

さて、コーヒーについて「栄養素」的な観点ではなく思うことがある。それは、活性炭のように、消化管内にある体に悪い小さな分子を吸着して体外に出しているのではないかである。これは勝手な言い分で、悪い分子だけを選んで吸着していることはなく、体に良い分子も吸着はされるであろうが、取り込んだら悪い分子を体外に排出させるだけで体に良さそうな気がする。これまた真偽の程は不明だが、活性炭は体の老廃物や毒素などの有害物質を体外に排出させる効果があると一部で言われているそうで、「活性炭・デトックス」で検索したらいろいろとヒットする。実際に活性炭同様にコーヒーガラも脱臭に用いられるし、活性炭同様に焙煎したコーヒー豆にも小さな穴がたくさんできると言われており、アンモニアの脱臭効果はむしろ活性炭よりも五倍高いとの報告もあるので、もしこういうデトックス効果が活性炭にあるのならコーヒーにだって同様以上の効果があってもおかしくない。まあ、活性炭と違って濾過してからコーヒーを飲むので、活性炭をそのまま飲むのと比べたらごく微量になるのかもしれないが、紙の濾紙を通るくらい小さなコーヒー豆のかけらは液体とともに飲んでいることは間違い無いのだから、化学的な有効成分以外にも物理的な効果としてコーヒーの有効性を検討してみても面白いかもしれない。私ならまず、ウイルスすらも通さないくらい目の細かな濾紙(0.2μmΦくらい)に通したものと普通に入れたもので「治験」してみたいかな。あるいは、不溶性成分をほぼ完全に除去できるような超遠心をして上澄と沈殿物に分けて効果を検証するとか、もっと簡単には水溶性の成分を除いたもの(要は出がらし)の豆を細かく挽いたものと水溶性の成分だけを比較するとか、徹底的に細かく引いたものと粗挽きと比較するとか、いろいろとやってみたいな。突拍子もない仮説を立てて、それを検証するのはどうしたらいいのか、こういうテーマで高校生に実験を考えてもらっても面白いと思う。

で、もしこれが正しいのだったら、コーヒーはストレートで飲んだほうがいいってことになるのかも・・・?