公選法

いま「公職選挙法は時代に対応していない」と言われている。それはそうなのだろう。技術や時代の変化に合わせてつぎはぎで改訂がなされていてわかりにくいとも言われている。しかし、問題はそこではない。「悪法も法なり」である。どんな法であろうと、たとえ時代遅れであろうと、候補者全員がそれに縛られている以上は守らなければならない。ただそれだけであり、時代遅れなら改めればいいが、改められるまでは全員が同じ土俵で戦わなければならない。選挙においては、たとえ現実に即していない石器時代の法律だと言われようとも、意固地なまでに「公平」にこだわらなければならないと思う。それこそが民主主義ではないだろうか。時代に即していないから破っても仕方ないという論調はかなり危険だと思う。