梅干し

日曜日に梅干しを仕込んだ。すぐに梅酢が上がってきて順調だと感じる。今年の梅はすごく悪かった。聞くところによると1月にあたかい日があって開花してしまったことと、3月に降った雹によって梅がやられたことが原因だそうだ。だから、たぶん綺麗な梅干しは全体の半分にも満たないことになるだろう。ただ、これはこれで悪いことではない。というのも、悪い梅干しはそのままペーストにできるからだ。ペーストにしたらおにぎりを握るときにご飯に混ぜたり、これからの季節の風物詩の鱧を食するときにつけて食べたりできる。素麺ツユに入れても食欲増進になるし、冷製パスタにも使える。個人的なイチオシは、ナスを塩揉みしてアクを出し梅肉と和えるものだ。これは5分間かからずにできて酒のアテには最高である(「アテ」って言葉は関西以外の地域では通じないらしい)。綺麗にできた梅干しを潰すのは少し抵抗があるから、最初からペーストにできるのはある意味では有り難いかもしれない。このまま梅雨明けまで漬けたら土用干しして一応の完成となる。ただ、梅干しは長い時間経過した方が断然に美味い。だから、最低でも5年くらいはこのまま放置する。いまは10年ものの梅干しを食している。梅を漬けるのが好きなので需要が供給を大幅に下回る。たぶん、今あるだけで死ぬまで食べられるように思う。だから、今年の梅干しを最後に、梅を漬けるのは終了しようかと思っている。と言いながら、来年も梅を漬けているのだろうなとも思ったりする。