DNAと情報

基生研・東大行脚も終わり戻ってきました。

少し収穫がありました。

 

さて、4月から新しく顧問にご就任の西川先生とお話しした。

彼は、DNAがどのように情報になったのか?の研究をしたいとおっしゃる。

しかし、以前から議論をしているように

この「情報」という言葉が私にはしっくり来ない。

で、お話をしていると、西川先生はかたちとはたらきを同じ意味で使っている。

同じ意味で使っているというよりも、その違いを意識されていない。

で、私の印象として、西川先生のおっしゃる「情報」という言葉は

「意味」という言葉に置き換えてもまったく構わないと思う。

だから、DNAがどのように「情報」となったか?は

DNAがどのように意味を持つようになったのかと翻訳できそうだ。

そうすれば、私がずっと言っているように「意味」はア・プリオリには成立しないわけで、

要素の関係性がどのように成立したのかと言い換えても良いだろう。

ということは、この場合の「情報」とはDNAの「体系」と言えるはずだ。

こう考えると西川先生の意見にまったく反論はない。

私が求めていることと同じだろう。

問題は、ことばの整理をしておかないとまずいことだ。

西川先生の言う「情報」「体系」「意味」・・・・は

橋本の言うそれらとは全く違う意味合いで用いられている。

それどころか、橋本の最もこだわっている「かたち」と「はたらき」の意味が

区別されていないというところは

このまま議論を進めるには私にはかなりキツい。

ということで、やはり傍観して議論の成り行きを見守っていく方が良いのだろうな。