あんこを炊いてみた

実家で大量の小豆を見つけたので初めてあんこを炊いてみた。最近、NHK「きょうの料理」でやっていたので、そのまま真似てみたのだ。普通にできたと思う。この「普通」だが、やはり「餡を炊く」という作業がものすごく専門的だと思っていたので、「意外にできるものだな」程度である。決して「よくできた」ではない。ただ、甘みをそれほど得意としないので、甘さの加減ができるのは個人的にはすごく良い。教科書的には小豆と当量の砂糖を加えるとのことだが、今回は2/3くらいで済ませてみた。おはぎや大福など、甘さよりは塩味の方を好むので(甘味というよりは主食のような感じ)、そんな感じを試してみた。

やってみての感想だが、味はまずまず悪くはない。しかし豆が硬くて「あんこ」というよりは「小豆を甘く炊いたやつ」になってしまった。「硬い」と言うのは言い過ぎで、「柔らかくならなかった」と言う方が正しいかもしれない。普通のあんこのように豆が適度につぶれることはなく、豆自体がしっかりと自己主張をしている。だから、そのまま食べたら普通に美味しいのだが、一般的なあんこのように餅に乗せることができない。豆がポロポロと落ちて餅の上に上手に乗らない。炊き方が未熟というのはもちろんある。ただ、物置から発掘した小豆を使ったので、きっとそこそこ古いものだと思う。少し調べてみたら、古い豆だと水を吸いづらく、硬くなりやすいので新しい豆を使う方がいいとあった。ただ、発掘した豆が大量にあるので,これをなんとか使い切りたい。小豆は吸水が早いので、他の豆とは違って一晩水に漬ける必要はない(すぐに炊き始められる)らしいのだが、次回は一晩水につけてから炊き始めようと思っている。それと、最初に炊いて、アクや雑味を除くために一回茹で汁を捨てる操作があるのだが、その後すぐにあんこを仕上げるところを、次回はアク抜きをしたあともう一度炊いてから一晩おく、すなわち吸水から数えて三日目であんこが完成することを試してもいいかな。