カポエイラ

先日、カポエイラという踊り?を初めて見た。こんなものがあることをまったく知らなかった。「踊り」ではなく、世界最古の総合格闘技とも呼ばれているらしいが、普通に見ると陽気な踊りにしか私には見えない。普通に陽気に踊っている。こんな調子で目の前で踊りながら打撃や蹴り・頭突きを繰り出されたら避けられないだろう。

日本の武術は動き始め(起こり)を相手に察せられずに攻撃を繰り出すことを目的としているように思う。最近流行りの「ノールック」みたいな感じだろうか。対してカポエイラは「起こり」を消すのではなく動きの中に「起こり」を隠している。チェスタトンではないが「木の葉は森の中に」って感じだ。でも、結局は「起こり」を消していることに違いはない。「今から殴るぞ・蹴るぞ」と相手に察せられたら攻撃力は半減するだろう。見え方は正反対だが、その本質は同じなのだろうな。おもしろいなあ。