一休さん
一休さんを題材にした番組が放送されていた。一休さんに関しては子供時代から思っていることがある。大人は一休さんをもてはやす。絵本を読み聞かせ、子供たちにもこのようになってほしいと願っていた。
でも、実際に一休話にあるようなことを私がしたらどうなっていただろうかと思う。「橋を渡るな」と言われて、「端を通っているから問題ない」と答えたら。「虎を捕まえろ」と言われて、「虎を出せ」と答えたら。これは間違いなく、「屁理屈を言うな!」と一喝されて終わるだろう。
話は変わる。この番組の中で一休という人を「破天荒」と表現していた。破天荒とは「前人未到の境地を開く」という意味なので、そのままの意味にとればいいのだが、どうも前後の文脈から聞くと「傍若無人」「八方破れ」のような意味にしかとれない。我々が一般に持つ「とんちがきいて、頭が良く、聖人君子」のような一休像は間違いで、酒と女にだらしなく、その時の趨勢や常識にとにかく異を唱えることを良しとする、いい意味でも悪い意味でも「反骨精神」をもつ人間として「破天荒」と表現していたように捉えられた。「国語に関する世論調査」によれば少なからずの(半数をはるかに超える)日本人が「豪快で大胆な様子」という意味に「破天荒」を誤解していることがわかっている。某芸人も、この「豪快で〜」の意味で売り出していたし、もしかしたら番組でもこの意味で「破天荒」という語を誤用したのかもしれない。あるいは、これら両方の意味を含ませたのだろうか????